暮らしの中にちょっとあると楽しい『つくる』こと。
モノ作りを仕事としているあかねさんの
『つくる』が身近になるコラム、はじまります。
文 / かぶらぎあかね
+ + +
仕事としても、普段の生活の中でもモノを作ることが私は大好きです。
あれこれ考えながら、素材を触りながら、手を動かす。
新しい発見があったり、方向性が変わったり、そして時に失敗したりするけれど、
完成したときの達成感、満足感はなんとも言えないもの。
できたー!の喜びと共に、
楽しいもの作りのレシピを紹介できたらなぁ、と思います。
+ + +
第1回目は "あかりとかおり" からのバトン「かおり」+「針仕事」。
小鳥の型のサシェ『アロマバード』の作り方です。
サシェとは香り袋のこと。
バッグやクローゼットに忍ばせて、ほんのりと香りを楽しむというものです。
ですが・・・、せっかく作るのなら、忍ばせるなんてもったいない!
飾って楽しめるものにしたい!ということで、
玄関やリビングに、ちょこんと置いて楽しめる小鳥のカタチにしました。
4つのパーツをなみ縫いで縫い合わせる小鳥は、お裁縫はちょっと・・・な方にも作れますよ。
作り方と型紙をダウンロードできるようにしましたので、是非、作ってみて下さいね。
< 材 料 >
●布地
小さなハギれで作れるのが今回のアロマバード。
15cm×10cm位のサイズがあれば、一番大きなサイズのパーツも切り出すことができます。
全て共布で作るも良し、いろいろな布を組み合わせても良しです。
●綿
●お好みのアロマオイル
夏のおすすめは、虫除け効果の期待できて爽やかな香り「シトロネラ」や「レモングラス」。
最近の私のお気に入りは「ヒバ」。落ち着く香りです。
●園芸用の底石(軽石)
園芸用の底石として販売されているものにアロマオイルを染込ませて香りのモトにします。
底石にもいろいろなものがありますが、ツルツルしているものではなく、表面がザラザラとした軽石のタイプを選んで下さい。
●型紙
型紙データをプリントし、厚紙に貼りつけます。各パーツを切り取ってお使いください。
●ハサミ、針、糸などの裁縫道具
まずは香りのモトをつくりましょう。
軽石は1~2cmのサイズが多いかと思いますが、小粒なものなら2,3コ使っても良いですし、大きめのものなら1つでもOKです。
石にアロマオイルを10~20滴くらい振りかけて置いておきます。
良い香りに包まれながら、鳥を作っていきましょう。
型紙を切り取って、布に書き写します。
通常は左のように型紙を置きますが、柄物の布を使用する場合は、右のように切り抜いた枠側を使うと便利。
小鳥にどんな風に模様が入るのか確認しながらラインを写すことができます。
(柄物が得意なacasiloのバッグを作る時にも使っている方法です。)
線を書くのは、布地の表でも裏でも、書きやすい方で大丈夫です。
ただし、パーツの向きを間違えない様にご注意!!
4つのパーツを裁断するとこんな感じ。
組み立てると立体的に鳥のカタチになりました!(裏側ですが)
しっぽとクチバシは少し細かく丁寧に縫うとカタチがキレイに出やすいですよ。
ポケット部分からくるっとひっくり返します。
そーれっ!
よっ!
よよっ!
あれ?顔は?シッポは?
ここで登場するのが、和菓子の楊枝!
とんがり具合がちょうど良いのです。
内側からツンツンして頭とシッポを出します。
ツンツンツンツン・・・・・
細かな部分がキレイに出ました!
ポケットから綿を詰めて行きます。
ここでも楊枝が活躍。
先にクチバシとシッポに綿をツンツンと。
座りがいいようにカタチを見ながらお腹にも綿を詰めて・・・。
最後に香りのモトを入れたら・・・。
ジャーン!
完成!!
布によって、シックな感じにもエスニックな感じにもなるのが、鳥のモチーフの面白いところだと思います。
目をつけてみたり、しっぽにタッセルをつけてみたり、羽を付けてみてもイイですね。
こちらはぶら下げバージョン。
型紙を80%に縮小してひとまわり小さな鳥と一緒に吊るしてみました。
香りの持続期間は使用する場所によって異なります。
香りが弱くなったなーと思ったらオイルをプラスして楽しんでくださいね!
アロマバードのレシピです。プリントして作ってみよう!
→ 型紙
→ 作り方
※無断での転載・転用、また営利目的および配布目的としたご利用はご遠慮ください。
文 / " acasilo " かぶらぎ あかね