つくるレシピ5月 インディアンクロスのレシピ

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暮らしの中にちょっとあると楽しい『つくる』こと。

気持ち良い緑の季節は子どもと材料をあつめて楽しむレシピ。

文 / かぶらぎあかね


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わたしがものづくりを好きになったきっかけの1つがガールスカウトでした。

 

小学生低学年の頃から所属していましたが、ボランティア活動、楽器演奏、キャンプ、お菓子作りなど、思い出せば、たくさんの良い経験をさせてもらったなぁと思います。
いろんな活動の中で、1番すきだったのはクラフトの時間でした。

その中でも記憶に残っているのが「インディアン クロス」。

十字に固定した棒に、毛糸を巻き付けて作る飾りです。
好きな色の糸を選んで作るのがとても楽しかったのを覚えています。手のひらに収まるくらいのサイズのものをペンダントにしました。

こちらのクロスを調べてみると、メキシコのウイチョル族が発祥のようで、様々な色で縁取られる菱形は " Ojo de Dios " = 「神の目」と呼ばれ、神の象徴として、お守りとして、祭壇に飾られる大切なモチーフ。
ウイチョル族が作る民芸品の中にも多く登場します。

以前作ったドリームキャッチャーも同様、子供の成長を願って親が作ったという話もあるようです。

いつの時代も、どの場所でも、子供を思う親の気持ちがあって、それがいろんなカタチとして残っていくんだなぁ・・・。

 

今回は、作るの大好き!な息子と一緒に作ってみることにしました。

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「コレ、一緒に作りたいから、枝が欲しいんだけど・・・」と伝えると、これも!これも!!と、あっという間に集まる枝。

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いつもは止められる枝集めを頼まれるなんて!という感じで母からのミッションに張り切る息子です。

 

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材料は枝と糸。

糸はどんな糸でも大丈夫です。
1種類の糸にそれほどの長さは必要ないので、お家に余っているいろんな素材の糸を集めてみましょう!
冬の編み物で余っている毛糸があればぴったりです。

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枝を十字に組んで、中心をしっかりと糸で固定します。

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くるりくるりと枝に糸を絡ませて行きます。

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2段目からも同じように巻き付けて行きます。
好きなところで糸を変えながら、ただそれを繰り返すだけ。

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5歳にできるのかなぁ・・・、
できなかったら近所の小学生にお願いしようかな・・・、
なんて思っていたのですが、始めてみれば、すぐに作り方を理解した様子。

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私が十字を回転させ、息子が糸を巻き付けます。
最初は、巻き付ける順がとびとびになってしまったけれど、「上を通って、くるり!」とかけ声をかけながら進めるとスムーズでした。
子供には毛糸の中細くらいが扱いやすいみたいです。

 

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「上を通って~」

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「くるり!」

 

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だんだんと大きくなる菱形。
はみ出した糸は後で揃えればいいし、多少のゆがみは気にしない気にしない。

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モコモコの糸や縮れ糸など、ニュアンスのある糸を入れるとますます表情豊か。

次はこの色で!とほとんど迷わず糸を選んで行きます。

糸を巻き付けるリズムもよく、だんだんと両手の使い方も上手になる息子はなんだか職人の様でした。

あっと言う間に完成したのがコチラ・・・。

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じゃーん!
息子はカラフルで楽しい感じのクロスを3つ。

 

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じゃじゃーん!
それに対し、私はシックな色で。枝3本の六角形にも挑戦してみました。

 

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シンプルな作りだけど、糸の組み合わせで、ずいぶん雰囲気が変わります。

梅雨の室内遊びや、キャンプでのクラフトに、作ってみてくださいね。

 

つぎはなにをつくろうかな~。

 

文 / " acasilo " かぶらぎ あかね

acasilo はヴィンテージ素材等を使ったバッグ・小物のブランド