「つくるレシピ」は私にとって、ずっと作ってみたいなーと思っていたものを
作ってみる実験の場でもあります。
文 / かぶらぎあかね
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息子と絵本をよんでいた時のこと・・・。
その絵本には、学者・宇宙飛行士・政治的リーダーなど、数々の著名な人が登場し、それぞれのエピソードと顔が描かれ、きみにだってたくさんの可能性があるよ!という子供たちへのメッセージがありました。
その中にひとりだけ顔が描かれていない人物が・・・。
その人の名は " シッティング・ブル "。
私は彼のことを全く知らなかったのですが、なんとなく気になり調べてみると・・・、
アメリカンインディアンの大戦士、そして呪術師でした。
インディアンと言えば、ピーターパンのタイガーリリーくらいしか思いつかなかったのに、シッティング・ブルに出会って以来、なんだかインディアンに惹かれる!
柄にもなく、歴史の本を借りたりしています。
そこで今回はインディアンの魔除け・お守りである「ドリームキャッチャー」を作ってみました。
夢からのインスピレーションを非常に大切にするインディアンが、悪夢を取り払い、良い夢だけを得られるようにと作っていた・・・というのが有名ですが、子供が生まれる度に作られて、揺りカゴの上に吊るされていとか、枝を円形にして糸を絡めるそのカタチは、生まれてから死ぬまでのサイクルを表しているとか、いろいろな伝説があるようです。
そういえば、いくつか持っていたなーと実家を探すと・・・
ありました!ありました!ドリームキャッチャー。
自分で買ったものあり、友達のアメリカ土産あり(作り手の顔写真入りのタグがついています)ですが、私が持っていたドリームキャッチャーの輪は、どれも金属や樹脂のパーツに革ひもが巻かれているもの。
本来のドリームキャッチャーはヤナギの枝、鹿の腱、フクロウやワシの羽で作られていたとのことで、今回はなるべく天然素材を使って作ってみました!
● 土台
サークルはブドウの蔓。
手芸屋さんやお花屋さんにリース用として売っているものです。
今回は直径15cmくらいのものを選びました。
熱湯につけて柔らかくしてから蔓をほどき、分量を2等分して再び円を作りました。
● 糸
シニュー糸を使いました。
この糸はロウでコーティングしてあるものでレザークラフトで使われます。
綿糸や毛糸などでも作れますが、少しコシとひっかかりがある糸の方が編みやすいようです。
3.5~4mくらいでカットしておきます。
● ビーズ
ビーズも天然素材のものを選びました。
今回はハウライト、ターコイズ、スモーキークオーツ。
私は仕事運UPの効果を期待してのチョイス!
糸に通すものと、革ひもに通す穴の大きなものを用意。
●鳥の羽
手芸屋さんで購入することができます。
様々なカタチのものが売っていますが、ボリュームがあるものの方がそれらしくバランスが取りやすいかも。
● 革ひも
ドリームキャッチャーを吊るす為の輪と下部の飾りに使います。
好みのものを1m~2mくらい。(太すぎるとビーズが通しにくいので注意!)
夢をキャッチする、ウェブ(蜘蛛の巣の部分)を編みます。
サークル上にに7~13カ所支点を作り、バランスを見ながら糸を絡め、内側に向かって編んで行きます。
編むというよりくぐらせるという感じで、この作業自体はむずかしくありません。
無心で編んで行くと、ビーズを通すのを忘れてしまいがちだったりして・・・。
私はランダムにビーズを入れてみました。
このビーズは蜘蛛の巣についた露を表現しているんだとか。
規則性を持たせてもいいし、中心に大きな石を付けてアクセントにしても素敵。
私は13カ所の支点を作ったので細かいウェブになりましたが、30分くらいで編み上がりました!
サークルの下部にバランスを見ながら革ひもをつけ、ビーズを通して鳥の羽をつけます。
必要ならボンドで固定してくださいね。
かつて使われていた、フクロウの羽は「知恵」を、ワシは「勇気」を表していたそうです。
夢はウェブでキャッチされ、この羽を伝って、降りてくると考えられていたとか。
完成!!!
予想以上にそれらしくできました。
早速、ベッドの上に飾っていますが・・・、うん!良い夢が届きそうな気がします。
今回、材料は手芸屋さんで購入しましたが、蔓を公園や森で採取して作るのも面白そう!
素材や色を変えれば、ガラリと雰囲気も変わるドリームキャッチャー。
秋の夜長に作ってみてはいかがでしょう?
文 / " acasilo " かぶらぎ あかね