おやつのはなし特別編「おやつのある風景」。
"どこかのだれかのおやつの風景"
今日はエマコさんの家のおやつ。
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ちいさないえ から エマコさんへ質問。
Q『あなたが作るのはだれのおやつ?』
家族のおやつです。自分と夫、6歳と3歳の男の子たち。
でもその時自分が食べたい気分のおやつを作っているから、やっぱり自分のおやつかな。
Q『おやつ作りのどんなところが好き?こだわりはありますか?』
驚きやおいしさを込められるところ、小さなモノ作り欲が満たされるところが好きです。
今は育児中心の生活なので、お台所周りでクリエイティブ欲が満たされています。
でも単純に作ることが好きなのかも。忙しくてまとまった時間が取れなくてちょっとしたお菓子を焼いたりジャムを煮たりする時間が取れないと心がザワザワしてきたりして、お菓子を作ってバランスを取っている感あり。
材料にはキビ砂糖や太白胡麻油を使うのが好きです。ベーキングパウダーは子どもが生まれてからはアルミニウムフリーを選んでいます。
Q『よく作るおやつ、作るのが好きなおやつはなんでしょう』
歩粉の磯貝仁美さんや、フードムードのなかしましほさんのレシピを良く作っています。
実はなかなか好みのレシピが分からず、誰かのレシピを適当にアレンジして作ることが多かったけれど、歩粉やなかしましほさんのレシピに出会ってからは、レシピって大事だなと考えを改めました。
彼女のレシピは完成度が高く失敗も少ないし、誰にでも作れる気軽さを考慮して考えられているけれど、楽しいだけでなく作れば作るほどに奥に広がりが出てくるのが魅力です。何といっても1番は自分の好みの仕上がりになること。
良く作るおやつは、ゼリー、プリン、スイートポテト、アップルパイなどオーソドックスなもの。果物や野菜をふんだんに使うおやつが好きです。
最近では、なかしまししほさんレシピのシフォンケーキにスリットを入れてジャムとホイップクリームをサンドした、シフォンケーキサンドが一番のお気に入りです。自作のジャムも活かされるところがいい。
Q『季節の行事や家族のイベントにあわせたおやつ作りはしますか?』
お誕生日は子どもたちに希望を聞いてバースデーケーキを。
小さい時にはカーズやきかんしゃトーマスのキャラクターをマジパンで作ってのせたりしましたが、だんだん「自分が絵に描いた通りのケーキを再現して!」というリクエストになってきたかな。
クリスマスには綿菓子のポンポンを帽子型に仕上げたケーキにのせた"サンタクロースの帽子のケーキ"や、ぐりとぐらのお話に出てくるクリスマスケーキなどを作りました。子どもたちはその年のケーキのことを思い出の1部としてちゃんと覚えていてくれるので、作り手としては嬉しいです。
Q『おやつの思い出、教えてください』
母のおやつで一番おいしかったのは、梅ジュースを仕込んだ後の梅の実を刻んで入れて作る簡素な蒸しパンです。母は昔ながらのどっしりと濃厚なチーズケーキやババロアを作るのが得意でしたが、なぜかコレ。
それから青森に住む父方の祖母が送ってくれた、アンズの砂糖漬けを赤紫蘇で巻いてさらに砂糖漬けにしたものがあって、これは今でも無性に食べたくなる時があります。祖母のアンズ巻きは今も作る人が身近にいないので、いつかもう一度食べてみたいおやつです。
◎エマコさんからひとこと
今回この取材を受けて、初めてお母さんになる頃、子どもからリクエストがあればいつでもドーナツを揚げてあげるようなお母さんになりたい、と思っていたことを思い出しました。
最近は幼稚園帰りに言われるクッキー作りやパン作りのリクエストに応えきれていないので、そうじゃなかった、改めたいなと思いました。
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エマコさん、ありがとうございました!
エマコさんのつくるおやつは、混ぜて焼いて出来上がる工程の作る楽しさが伝わる感じが大好き。
そして子ども達への季節のおやつ、すてきなバースデーケーキなどなど、いつも刺激をいっぱいもらってます!
これからもアイデアいっぱいのおやつ作り楽しみにしています。
時折、おやつのはなしに登場する
どこかのだれかの「おやつのある風景」。
次回はだれのおやつかな?
文 / yuki(FLYERS design.)